災害時のやさしい日本語の活用についてオンライン研修を開催しました。
前半は、熊本地震を経験した二人の外国人当事者に当時の体験を語って頂き、災害時要配慮者である外国人が、発災時にどのような課題を抱えるのかを学びました。
後半は、それらの対策となりうる「やさしい日本語」とはどのようなものなのか、考え方や使い方のコツを学び、実践を交えて「やさしい日本語」の基本を学びました。
◆開催日時:令和4年1月21日(金) 10:00~12:00
◆参加対象:社会福祉協議会・ボランティアセンター関係者、災害時に地域・組織で活動をする方、災害ボランティア、本研修テーマに興味がある方など
◆参加人数:65名
◆ファシリテータ―
八木浩光氏((一財)熊本市国際交流振興事業団 事務局長)
◆やさしい日本語講師
道本 ゆう子氏 (日本語教師・地域日本語教育コーディネーター)
◆パネリスト
アンドリュー・ミッチェル 氏 (熊本大学HIGOプログラム特任助教)
楊 軍(谷尾 陽子)氏 (熊本外国人総合相談プラザ 中国語支援員)
◆当日の様子
パネリストのお二人からは、当時の写真などとともに、発災時の状況や外国人として何に困ったか、周りの外国人は何に困っていたのか、また文化の壁を感じたことなどをお話いただきました。
後半のやさしい日本語の講義では、わかりやすい図式やマンガで、なぜやさしい日本語が必要なのかを学ぶとともに、実際にやさしい日本語に置き換えるポイントを教えていただきました。
参加者の方から以下のような感想をいただきました。
・やはり震災を体験していない場合と、体験した場合とで意識の差を痛感しました。
・災害の事例を聞くことで、様々な困難があってやさしい日本語が普及する背景がわかりました。
・普段使っている日本語が日本人特有の共感することで補完している面があるので、外国人の方に理解しづらい面があることが理解できました。