小さなことの積み重ねとコミュニケーション、世代をつなぐ鍵

陣屋町内会

協働パターン:町内会と大学

防犯協働
2012年度
埼玉県

事業のポイント

1:夜間の街灯の暗さによる住民の防犯意識と、大学研究室の専門性が合致
2:住民と学生が共に照度調査を行い、交流を図る
3:調査活動を経て住民の機運が高まり、町内会の防犯活動が活性化

事業の概要

埼玉県上尾市の南東部に位置し、戸建てが多く、集合住宅が点在する住宅地。防犯意識が高く、住民の多くが防犯ボランティア活動に登録しています。夜間の街灯の暗さが住民の不安要素となっていました。
芝浦工業大学の研究室にて、地域課題解決に向けた取組の一環として、2007年に住民と学生が協働で活動しました。まず、街灯の照度に関する住民アンケートを行いました。さらに、照度計を用いて町内の1,600以上の地点で街灯の照度を実測し、暗さを数値化・可視化しました。その実測結果をもとに改善計画を検討し、街灯の修繕・清掃、各戸の門灯を点灯する「一戸一灯運動」の推進が決定。併せて街灯の設置を行政に働き掛け、6年間で51基が設置されました。
5年後の2012年には、再度住民アンケートを行い明るさへの満足度を確認するとともに、街灯の照度実測と照明器具の経年劣化の調査も行いました。
2回の調査を経て町内会活動への関心が高まり、現在は青パトや徒歩パトロールなどを実施しています。同じグループの住民同士で話す機会が増え、世代間交流の場ともなっています。

リンク

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